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車のステッカー、剥がし方5選【保存版】
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一度車に貼ったステッカーというのはなかなか上手く剥がれないことが多く、ただ普通に剥がしただけでは跡が残ってしまうことも。
この記事では、車のステッカーの剥がし方を厳選して5つ紹介すると共に、ステッカーを剥がす際の注意点、買取査定時の影響などについても合わせて解説します。
またステッカーを貼った車は査定でマイナスとなることもありますが、問題なく買取ってくれる業者もあります。
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目次
車のステッカーの構造を知ろう

ステッカーを剥がす前に、まずは車のステッカーがどのような構造になっているかを知ることが大切です。
通常、ステッカーは「表面加工」「素材」「粘着剤(糊)」の3つの層で成り立っています。
| 表面加工 | ステッカーの最も上の層。素材を保護し、ツヤや光沢をもたせる。 「PPラミネート(一般用)」や「PETラミネート(野外用)」などがある。 |
| 素材 | ステッカー本体そのものであり、ロゴやキャラクターなどが描かれている部分。 「紙タイプ」と「フィルムタイプ」がある。 車のステッカーは外気にさらされるため、「耐候性塩化ビニール」が使われていることが多い。 |
| 粘着剤(糊) | ステッカーを貼り付けるための粘着剤が塗られた最下層。 糊(ノリ)とも呼ばれる。 簡単に剥がせ、一度剥がしてもまた同じように貼ることができる「再剥離タイプ」もあるが、車用のステッカーはしっかりと貼り付けることができる「強粘着タイプ」となっていることが多い。 |
最下層の「粘着剤(糊)」が、ステッカー剥がしで特に難所となる部分です。
車のステッカーに使用される粘着剤は「強粘着タイプ」であることが多く、ただでさえ強力です。そのうえ時間が経過すると貼り付き具合がより強まりますので、長年貼り続けたステッカーの場合、完全に車体に固着してしまうことがあり、こうなると簡単には剥がれません。
この粘着剤をいかにうまく取り除けるかがステッカー剥がしの焦点となります。
車のステッカーの剥がし方5選

車のステッカーの剥がし方として、一般的に以下の5つの方法があります。
1.ドライヤーで剥がす
2.お湯をかける
3.スクレイパーで剥がす
4.ステッカー剥がし剤を使う
5.ゴムトレーサーで剥がす
それぞれの作業内容、メリット、デメリットなどを表でまとめると以下のようになります。
| 剥がし方 | 作業内容 | 適した貼り付き具合 | メリット | デメリット |
| 1.ドライヤーで剥がす | ドライヤーの熱で柔らかくして剥がす | 弱い | ・作業が簡単 ・綺麗に剥がせる |
・ボディが熱で変形することがある ・電源が必要 |
| 2.お湯をかける | 熱湯をかけ、柔らかくして剥がす | 弱い | ・綺麗に剥がせる | ・角度がある箇所には向かない ・火傷の危険がある |
| 3.スクレイパーで剥がす | スクレイパーというヘラのような道具で削り取る | 中 | 頑固なステッカーでも剥がせる | ボディに傷がつくことがある |
| 4.ステッカー剥がし剤を使う | 剥がし剤の液をかけ、スクレイパーで削り取る | 強い | 最も効果的な方法で、ほとんどのステッカーは剥がすことができる | ・剥がし剤を買う必要がある(1000円程度) ・手間がかかる |
| 5.ゴムトレーサーで剥がす | ゴムトレーサーという道具を使い、高速回転させた摩擦で削り取る | 強い | どうしても取れないステッカーに対しての最終手段 | ・専門的な道具となるため素人には扱いにくく、ミスもしやすい ・ボディに傷がつくことがある |
一般的に最も効果的な方法は「4.ステッカー剥がし剤を使う」です。ただしステッカー剥がし剤はカー用品店などで1000円程度するため費用がかかり、作業もやや面倒で手間がかかります。
手っ取り早い方法として「1.ドライヤーで剥がす」や「2.お湯をかける」がありますが、貼り付き具合が強い頑固なステッカーでは剥がせないこともあります。
以降では、この5つの方法について、やり方をより詳しく解説していきます。
1.ドライヤーで剥がす
ドライヤーで剥がす方法は、手軽かつ、上手くいけば跡を残さず綺麗に剥がすことができますので、おすすめ度の高い方法でもあります。
家庭で使っているドライヤー(もしくはヒーターガンでも可能)を使い、剥がしたいステッカーに熱を吹きかけます。ステッカーやシールの粘着剤は温度によって粘度が変わっていくため、数分程度吹きかけると、だんだんと柔らかくなります。
粘着剤が柔らかくなったら、ゆっくりと剥がしていきます。一気に剥がすと粘着剤の跡が残るため、焦らず丁寧に剥がします。上手く剥がせない場合は、後述する「スクレイパー」も合わせて使い、削りとるのも手です。
注意点として、ドライヤーの熱は、ボディを変形させたり、塗装を傷めることがあります。とくに樹脂製のバンパーなどは変形しやすいため、ドライヤーは使わないほうがよいでしょう。
車の電源で家庭用のドライヤーは使えない:
家庭用のドライヤーの消費電力は1000W~1200Wと高いです。一方、車のシガーソケット(インバーター)から得ることができる電力は最大で120W~180W程度であり、家庭用のドライヤーは通常動きません。無理に使うとバッテリー上がりを起こすこともありますので、家庭用のコンセントに繋ぎ、延長コードなどで引き延ばして使用するようにしてください。
もしくは「車専用のドライヤー」であれば車内の電源で利用できますが、車用のドライヤーは温度が低い製品が多いため、粘着剤を柔らかくできないことがあります。
2.お湯をかける
原理は前述したドライヤーと同じです。お湯の熱で粘着剤を柔らかくし、その勢いで剥がす方法です。水をやかんなどに入れ「80℃前後」まで加熱します。あとはお湯をステッカー部分にかけ、柔らかくなったらゆっくりと剥がしていきます。
ただし、この方法はボンネットや屋根など水平な箇所には有効ですが、窓やドアなど角度のある箇所には向きません。角度があると、お湯をかけても下に流れていくため、うまく温められないためです。
また、作業に集中するあまり手などにお湯を掛けてしまい火傷する恐れもありますので、行う場合は細心の注意を払って作業してください。
3.スクレイパーで剥がす
「スクレイパー」というのは、ヘラ状のステッカーを剥がすための道具です。100円ショップやホームセンターなどで販売されています。
車のステッカーは粘着力が強いため、素手でそのまま剥がすのは難しいですが、スクレイパーで削るように剥がしてくと上手く剥がせることがあります。
スクレイパーには、ヘラ部分が金属タイプとプラスチックタイプの2種類があります。
| 金属タイプ | ステッカーを剥がしやすいが傷が付きやすい。窓や金属部など強度のある個所に貼り付けたステッカー向け。 |
| プラスチックタイプ | 金属タイプよりステッカーを剥がしにくいが傷が付きにくい。ボディやバンパーなど強度の弱い箇所に貼り付けたステッカー向け。 |
注意点として、金属タイプはもちろんのこと、プラスチックタイプでも、小さな傷がついてしまうこともあります。もしもボディに傷を絶対に付けたくない場合は、スクレイパーの使用は避けたほうがよいでしょう。
4.ステッカー剥がし剤を使う
頑固なステッカーも剥がせる最も効果的で確実な方法です。
市販の「ステッカー剥がし剤(シール剥がし剤)」の液をステッカーにかけます。浮かび上がってきたらスクレイパーで削り取っていきます。
ステッカー剥がし剤の場合、化学薬品の力で粘着剤そのものを分解しボディから浮かび上げることができますので、長年貼り付けガッチリとボディに粘着したステッカーでも、剥がせることが多いです。
ステッカー剥がし剤は条件に合ったものを使用する:
ステッカー剥がし剤は、「車専用のタイプ」のものを使用するようにしてください。カー用品店やホームセンターなどで販売されています。価格はメーカーにもよりますが1000円前後です。
また、ステッカーの素材、貼り付けている箇所の素材、経過年数等に合わせさまざまなタイプのステッカー剥がし剤が販売されています。状況にあったものを購入し、取扱説明に書かれた正しい方法で使用するようにしてください。
5.ゴムトレーサーで剥がす
こちらは、長年貼り付け経年劣化し、どうしても剥がせないような頑固なステッカーを剥がすための最終手段です。
「ゴムトレーサー」というのは、ゴム製の円盤状の工具であり、電動ドリルの先端にゴムトレーサーを装着して使用します。高速回転させ、摩擦の力でステッカーを剥がしていきます。プロの業者も、ステッカー剥がしを行う際にはゴムトレーサーを利用するとことが多いです。
操作難易度が高くコツがいる:
ゴムトレーサーはシール剝がし剤などを使っても剥がせないような頑固なステッカーでも取り除くことができます。しかし操作難易度が高く、回転数を間違えたりすると、塗装を傷つけてしまうことなどもあります。前提として電動ドリルも別途必要になりますので、素人には手が出しにくく、DIYに慣れている人向けです。
車のステッカー剥がしをする際の注意点

車のステッカーを剥がす際には、以下2つの注意点があります。
・スクレイパーはボディを傷つけることもある
・剥がしてはいけないステッカーもある
スクレイパーはボディを傷つけることもある
この記事内でも度々登場している「スクレイパー」ですが、傷が付きにくいといわれているプラスチックのタイプのスクレイパーであっても、使い方によっては細かな傷がつくことがあります。とくにゴジゴジと強い力で削ると傷がつきやすいです。
浅い傷であればコンパウントなどで消せることもありますが、スクレイパーを使う以上は多少なりともボディに傷が付く可能性があるということは念頭に置いた上で使ってください。
剥がしてはいけないステッカーもある
法律上、剥がしてはいけないステッカーは「車検ステッカー」と「保管場所標章シール」です。
| 車検ステッカー | 「道路運送車両法66条」にて、見える位置に貼り付けておくことが義務付けられています。剥がした場合には道路運送車両法違反となり、罰則の対象となります(50万円以下の罰金)。 |
| 保管場所標章シール(車庫証明シール) | 「自動車の保管場所の確保等に関する法律」にて、車のリヤガラスに貼り付けておくことが義務付けられています。剥がしても明確な罰則はありませんが、剥がさないようにしてください。 |
この2つは剥がすと法律違反となりますので、決して剥がさないようにして下さい。
なお、車購入時から貼られている「低排出ガス車ステッカー」や「燃費基準達成車ステッカー」などは、とくに法律上の決まりやルールはありませんので、邪魔な場合は剥がしてしまっても問題ありません。
ステッカーの買取査定に与える影響について

最後に、ステッカーを貼った車もしくはステッカーを剥がした車を売りにだす場合、買取査定にどのような影響がでるのかについて解説します。
ステッカーを貼ると買取でマイナスとなりやすい
ステッカーを貼った車というのは、以下のような理由でマイナス査定となりやすいです。
・中古車は純正状態が望ましく、ステッカーによる個人的なアレンジや装飾は嫌気されるため
・傷があり、ステッカーで隠していることが疑われるため
・ステッカーを貼った箇所は紫外線の影響を受けないため、塗装の経年劣化に差が生じ、違和感となるため
など
小さなステッカーであればあまり気にされないこともありますが、大きなステッカーや派手なステッカーの場合は、査定額に影響することもありますので注意が必要です。
ステッカー剥がしに失敗しても買取でマイナスとなりやすい
ステッカーの剥がし跡があるだけで、買取でマイナスとなることがあります。また、ステッカー剥がしに失敗し、余計な傷や汚れがついてしまうと、買取で更なるマイナスとなることがあります。
このため、買取でマイナスを回避したい場合は、ステッカーが貼ってあったことがわからないくらいに完璧に剥がす必要があります。腕に自信がない場合は、ステッカー剥がしの専門業者に依頼する方法もありますが、最低でも数千円の費用が発生します。
ステッカーを剥がす場合は慎重におこなおう

以上、車のステッカーを剥がす方法について解説しました。
不要なステッカーは剥がしてしまいたいところですが、ステッカー剥がしに失敗するとボディに傷がついてしまったり、買取でマイナスとなってしまうこともあります。そして車のステッカーというのは粘着力が強力であり、なかなか思うようには剥がれてくれないことが多いのです。
したがって、ステッカー剥がしに挑戦する場合は、十分に下準備をし、十分な時間をとって、慎重に行うようにしてください。「すぐおわるだろう」と甘くみて行うと、上手く取れず、焦って力を入れてしまい、余計な傷をつけてしまうこともあるのです。
また、ステッカーを貼った車、ステッカー剥がしに失敗した車を売却する際には、査定でマイナスとなると記事内ではお伝えしました。しかし、全部の業者がそうである訳ではなく、中にはさほど減額しない買取業者や、まったく減額しない買取業者もあります。
もしステッカーを貼った車、ステッカー剥がしに失敗した車の売却を考えている場合は、できるだけ多くの買取業者で査定を行い、反応を見てみるのも手です。
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